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大道(中世)


 室町期から見える地名。武蔵国久良岐【くらき】郡六浦荘のうち。応永32年11月日の称名寺雑掌光信申状案写に「当寺修造用脚六浦庄大道関事」と見え,当地に関所が設けられ,関東管領上杉憲実から金沢称名寺にその修造用途として寄付されていたが,この時鎌倉公方足利持氏の御判安堵状を申請している(賜蘆文庫文書/県史資3上-5742)。同29年7月17日の長尾忠政書下によれば「六浦庄内常福寺門前」に関所が設けられ,金沢称名寺の造営要脚として,人別に2文・駄別3文の関銭を徴収するよう定めているが,これが当地の関所にあたるものと思われる(金沢文庫古文書/同前5651)。応永34年12月26日には長尾忠政の禁制で,当地の関所における甲乙人らの乱暴が禁止されている(同前5795)。下って永享4年12月23日の足利持氏御教書によれば,「六浦大道関所事」について,明年2月から3年間を限って当地の関所の管理権を鎌倉称名寺に寄付しており(同前5882),永享7年8月13日には管理権があと1年で切れることを称名寺に通告している(同前5908)。江戸期には寺分村の小名に大道が見える(新編武蔵)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7304007