辰巳町(近世～近代)

江戸期～現在の町名江戸期は加賀国石川郡松任【まつとう】町のうち明治５年石川県に所属同22年松任町，昭和45年からは松任市の町名北国街道の南側の裏街道筋にあたり，東は石同町に通じる天明５年の町絵図記載の東後町に当たる寛政４年の書上げでは後町通４町65軒のうちに入り，後町はすでに寛文２年の間数改帳に見える町名で，早くから町方の拝領地に属す（松任町史）当町には遊郭があり，明治７年開業し，明治から大正にかけ繁盛したという（同前）寺院には松任四ケ寺の１つ，真宗大谷派の真教寺があり，同寺は慶長７年手取村の万法寺より分離して創建され，のち本吉村・針道村へと転じ，さらに現在地に移ったという梵鐘は初代宮崎寒雉の鋳造，鐘楼は天和２年の造立同寺の向かい側には末坊左秋があった（同前）文久３年の戸数60，明治22年の戸数74・人口299，昭和10年の戸数66・人口311，同29年の戸数123・人口520明治12年の宅地１町１反５畝２歩，持主63名（同前）同48年一部を石同新町に編入世帯数・人口は昭和45年85・266，同50年71・232

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典(旧地名編)」 JLogosID : 7326102