井崎(中世)
鎌倉期から見える地名。若狭国三方郡倉見荘のうち。永仁3年12月2日の倉見荘実検田目録案に「井崎真弘」1町7反44歩が見える(大音文書)。下って,戦国期の弘治2年6月の明通寺鐘鋳勧進に「いさき」は50文奉加している(明通寺文書/小浜市史社寺文書編)。また,永禄11年8月朝倉氏と戦った熊谷大膳に従った者のうちに伊崎の香川半兵衛・熊谷甚内がいたと伝える(国吉籠城記)。なお,当地には井崎城(大倉見城)跡がある。城主は武田氏重臣熊谷直之と伝え,永禄11年朝倉勢が攻撃,天正12年廃城という(三方郡誌)。
 | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典(旧地名編)」 JLogosID : 7329237 |