馬流(中世)
戦国期に見える地名。佐久郡のうち。永禄7年の佐久郡貫目高目録に「五貫四百七十八文 馬流」とある(橋詰忠治氏所蔵/南佐久郡誌)。同11年5月7日の久保田内膳宛武田家印判状写に「信州佐久郡馬流ニ七拾貫文」とあり,当地などが宛行われている(窪田郁雄家文書/甲州古文書1)。また武田氏滅亡後,天忠10年11月19日の小山田藤四郎宛依田信蕃宛行状案では小山田氏の本領分のうちに「拾貫文 馬流之内」とある(大宮文書/信史15)。
 | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典(旧地名編)」 JLogosID : 7341606 |