100辞書・辞典一括検索

JLogos

12

伏屋村(近世)


 江戸期~明治30年の村名。羽栗【はぐり】郡のうち。「慶長郷牒」の村高737石のうち旗本伏屋平岡氏領677石余・幕府領41石余・仙石太左衛門領19石。のち幕府領分は寛政12年に旗本伏屋平岡氏に加増される。仙石太左衛門領は,尾張藩領となる。村高は「正保郷帳」737石,「天保郷帳」「旧高旧領」749石余。明治2年の村明細帳によれば,旗本伏屋平岡氏領分729.6石余の家数87・人数401,尾張藩領分18石余で人家なし。旗本伏屋平岡氏の代官伏屋氏は,村内に居宅を構えている。社寺は白山宮・諏訪大明神・八幡宮・秋葉山大権現・浄土真宗東本願寺派憶念寺がある。明治4年岐阜県に所属。同8年成光【なるみつ】村を編入。同8年の「美濃国民俗志稿」によれば農間余業として,女子は結城縞・桟留縞を織るとある。同30年羽島郡上羽栗村の大字となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7346478