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六之井村(近世)


 江戸期~明治30年の村名。池田郡のうち。枝村に中村がある。はじめ幕府領,慶長7年より旗本六之井加藤氏知行地。同氏の陣屋がある。村高は「慶長郷牒」「正保郷帳」611石余,「天保郷帳」636石余,「旧高旧領」611石余。戸口は,宝暦8年121戸・421人,文化8年119戸・506人,明治2年121戸・534人。本途物成のほかに当村では,茶運上・水車運上・陣屋用の竹を上納した。社寺に,鎮守の六之井神社・曹洞宗妙勝寺・同観音寺・臨済宗金光寺・天台宗金福寺・浄土真宗正道寺がある。観音寺(庵)は,当村の巡礼街道を通る巡礼の休憩所ともなった。交通では,陸路に巡礼街道・神戸街道,水路に清水川がある。明治4年岐阜県に所属。同24年の濃尾地震では総人口803のうち死傷者10,総戸数204のうち全壊69・半壊122(震災誌附1)。同30年揖斐郡池田村の大字となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7347337