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浜川新田村(近世)


 江戸期~明治22年の村名。遠江【とおとうみ】国城東【きとう】(城飼【きこう】)郡のうち。正保~元禄年間に三俣村から分村して成立。横須賀藩領。三郎太夫の開発と伝えられる。村高は,「元禄高帳」では三俣村枝郷と見え46石余,「天保郷帳」では三俣村枝郷と見え132石余,「旧高旧領」132石余。「遠淡海地志」によれば戸数30で,産物に西瓜が見え,地内に寺がないため横須賀町の浄土真宗善福寺・同宗長園寺を檀那寺とする。農業を主とし,かたわら漁業を営む。五穀のほか大根・蔓菁根・辛菜・白瓜・青瓜・冬瓜・西瓜・茄子・甘蔗・木綿などを栽培。漁業はタイ・カツオ・アジ・サバ・イナダ・カマス・カレイ・コノシロ・イワシなどをとった。鎮守は三俣村鹿島大明神社。明治元年駿府藩領(同2年静岡藩と改称),同4年静岡県,浜松県を経て同9年再び静岡県に所属。明治22年三浜【みはま】村の大字となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7352329