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浜野村(近世)


 江戸期~明治22年の村名。城東(城飼)郡のうち。横須賀藩領。村高は,「元禄高帳」276石余,「天保郷帳」「旧高旧領」ともに379石余。「遠淡海地志」によれば戸数70で,産物に西瓜が見える。農業を主とし,かたわら漁業を営む。五穀のほか大根・蔓菁根・辛菜・白瓜・青瓜・冬瓜・西瓜・茄子・甘蔗・木綿などを栽培。漁業はタイ・カツオ・アジ・サバ・イナダ・カマス・カレイ・コノシロ・イワシなどをとった。天保2年~弘化3年まで東海道掛川宿の代助郷を勤めた。鎮守は西大坂村矢柄明神社で,地内に神明社・玉前大明神社・臨済宗三邑院があった。横須賀藩領域の地誌「郷里雑記」の著者,国学者八木美穂は当村の出身。明治元年駿府藩領(同2年静岡藩と改称),同4年静岡県,浜松県を経て,同9年再び静岡県に所属。明治22年三浜【みはま】村の大字となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7352345