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駒場村(近世)


 江戸期~明治22年の村名。三河国碧海郡のうち。刈谷藩領。なお,「旧高旧領」には重原藩領とある。村高は,「寛永高附」「元禄郷帳」ともに833石余,「天保郷帳」「旧高旧領」ともに787石余。「東海道名所図絵」には,池鯉鮒馬市は毎年4月25日から始まり5月5日に終わり,駅の東の野に駒を繋ぐこと400~500匹に及び,馬喰や牧養が集まって馬の価を決める所を談合松といい,この地の北東に駒場村という所があって駒を宿した,と馬市との関連が記される。神明社は,かつて小浜明神とも称した。永正7年開基という浄土真宗本願寺派徳念寺は,文化6年内部に廻転する六角書棚があり一切経を納めた転輪蔵を落成。また,臨済宗極楽寺がある。明治6年極楽寺庫裏を借用して駒場学校設立,同20年駒場尋常小学校と改称。同22年駒場村の大字となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
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