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佐倉村(近世)


 江戸期~明治22年の村名。三重郡のうち。津藩領。村高は,「文禄3年高帳」1,783石余,「慶安元年郷帳」「元禄郷帳」ともに875石余,「天保郷帳」1,162石余,「旧高旧領」では1,173石余。文政元年字池の谷の田6反7畝を大溜池に変え,字天王平の畑地5町を新田開発した。嘉永2年大谷池(東西52間・南北39間)の造成を藩主に願い出て,同年8月から工事に着手して2年後落成(桜村村誌)。文政6年には四日市宿への助郷高224石(昭和5年版四日市市史)。寺院は真宗大谷派華王山安正寺があり,もとは桜岡山法蔵坊と称し延徳2年の創立と伝える。明治4年安濃津【あのつ】県,同5年三重県に所属。同8年桜一色村を合併。同年智積村と連合で地内斧研に人民共立学校の分教場を開設し,仮教員数4・生徒数120。同9年同校は焼失したが,その後再建され,同20年桜尋常小学校となる。また明治14年智積村と連合で地内中縄手に武佐学校を開設。同16年の調査によると,本籍399,神社8(村社2・小社6),説教場2,牝牛53,牡馬1,水車場17,小荷車61,職業別人口は農業483・工業6・商業26・製茶業4・農商兼業40・農工兼業15・雇人81・薪炭業16・医業3・製縫業17,農間に糸繰りを兼ねる者156。同22年桜村の大字となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7365033