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畑村(近世)


 江戸期~明治22年の村名。甲賀郡のうち。柞原【ほそはら】村の枝郷。旗本多羅尾氏領。村高は82石余(寛永高帳・元禄郷帳・天保郷帳・旧高旧領)。高低差のある地形で交通の便が悪かったが,水利に恵まれ,米作や茶の栽培に適していた。鎮守に春日大明神社(現天満神社),寺院に浄土宗西光寺・真宗光明寺がある。明治5年滋賀県に所属。同13年の戸数27・人口157,うち13軒が製茶業を行い,1,750斤を製した。また炭焼は12軒あり,2,000俵をつくり大津方面に搬出した(物産誌)。明治初期,畑学校が開設。同22年甲賀郡小原【こはら】村の大字となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7372044