100辞書・辞典一括検索

JLogos

44

池上村(近世)


 江戸期~明治22年の村名。和泉国泉郡のうち。幕府領のほか大和小泉藩片桐氏領と大坂定番(のち伯太【はかた】藩)渡辺氏領。ただし幕府領は享保年間頃には伯太藩渡辺氏領となる。村高は,四郡高附では正保2年624石余(うち出作分299石余),延宝9年頃の「和泉国村々名所旧跡付」では620石余(うち幕府領180石余・小泉藩領330石余・渡辺氏領110石余),「天保郷帳」「旧高旧領」ともに653石余。このうち小泉藩領330石余が池上村本村分と思われる。なお元禄9年の泉邦四県石高では,小泉藩領330石余のほか,幕府領分の新検高208石余は「池上出作分」として扱われている。また別筆高114石も「池上出作分」となっているが,これは渡辺氏領と思われる。その後享保12年の渡辺氏伯太村入部後のものと思われる伯太藩領村高帳では,下泉分として池上出作分208石余が見え,幕府領は伯太藩領となったことがわかる。農産物は,木綿・稲・麦・菜種など(鬼洞泉州志)。明治9年の人口286。同14年大阪府に所属。同22年伯太村の大字となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7381230