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北村(近世)


 江戸期~明治22年の村名。和泉国大鳥郡のうち。陶器北村とも称した。寛文12年陶器藩領,元禄9年幕府領,宝永2年からは旗本小出氏知行。村高は,四郡高附によれば正保2年672石余,文政4年の泉河御領内明細書および「天保郷帳」ともに619石余,「旧高旧領」622石余。元禄10年枝郷の見野山村を分村。元禄年間開発された草尾新田に下作に出向く者が多かった。慶安年間には堺付和田谷【にぎただに】十三か村の1つ。寺院は字門前に陶器聖堂中九か寺の1つ高野山真言宗月輪寺,神社に式内社と伝える火雷神社がある。墓地は高蔵寺村に属する添尾三昧を共用。明治初年には裏作として菜種の栽培が行われ2か所の油絞所(うち水車1)があった。明治3年の宗門改帳の戸口は109戸・575人。同9年の人口787。明治初期頃から木綿織に代わって製糖業が盛んになり,明治12年には白下糖225樽を産出。同14年大阪府に所属。同22年東陶器村の大字となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7382579