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庄屋村(近世)


 江戸期~明治22年の村名。摂津国島下郡のうち。大和芝村藩領。村高は,文禄3年の検地帳(庄屋文書)では220石余,摂津草高帳および「天保郷帳」では味舌庄屋村として村高は変わらず,「旧高旧領」では味舌郷庄屋村として222石余。なお坪井村・味舌上村・味舌下村・正音寺【しようおんじ】村とともに味舌と通称されていた。天保14年の村明細帳(同前)によれば,反別17町余,家数22軒・人数82,農間余業として男は縄・俵・莚を作り,女は木綿を織った。また村内には古道具屋2,塩肴屋・干物屋・綿打屋各1がいた。用水は山田川・牛尾池を利用したが旱損がちであったため,明和年間に明和池を造成した。しかし池の維持費や人足賃などの用水費がかさみ村財政を圧迫することとなった。神社は坪井村の須佐之男命神社で,当村にはその御旅所があった。寺院は浄土真宗本派永福寺。明治4年大阪府に所属。同9年の人口99。明治22年の味舌村の大字となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7383798