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陶器藩(近世)


江戸期の藩名外様小藩慶長9年,小出吉英【よしふさ】が但馬国出石【いずし】藩5万石を相続するにあたり,領地のうち,和泉・河内・摂津・但馬国内の1万石が叔父小出三尹【みつただ】に分与された三尹の知行は和泉・河内2国内に2,000石をもっていたが,許しを得て和泉国大鳥郡陶器に居所を構えて新しく1万石の陶器藩を立藩所領は和泉国大鳥郡内の2,900余石,河内国錦部【にしごり】郡内の1,000余石,摂津国西成郡内の1,000余石,但馬国気多・美含2郡内5,000余石であった三尹の母は,豊臣秀吉の女天瑞大夫の妹であったが,徳川家康の信望を得ていた三尹以後,4代・80余年にわたって在封したが,元禄9年嗣子がなかったために絶家,廃藩となった




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
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