土師郷(古代)
奈良期~平安期に見える郷名。「和名抄」河内国志紀郡八郷の1つ。神護景雲3年12月24日,「河内国志紀郡人外従五位下土師連智毛智」が宿禰の姓を賜っている(続日本紀)。「江談抄」に「菅家本姓者土師氏也。河内国土師寺是其先祖氏寺也」と見える。「地名辞書」には「土師郷は本国丹比郡又和泉国其他にも多く,江談抄に拠れば此地土師氏の本邑にて,其他は属隷枝別の地に似たり」とあり,土師氏が当郷を本貫としていたと推定される。現在の藤井寺市道明寺付近と推定される(地名辞書)。
 | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典(旧地名編)」 JLogosID : 7385514 |