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味舌下村(近世)


 江戸期~明治22年の村名。摂津国島下郡のうち。大和芝村藩領。村高は,文禄3年の検地帳(久富家文書)では957石余,摂津草高帳では959石余,「天保郷帳」962石余,「旧高旧領」963石余,ほかに高槻【たかつき】藩預り地として2石余が見えるが,これは享保7年小字浜田に開かれた流作場である(古木家文書)。庄屋村・坪井村・味舌上村・正音寺【しようおんじ】村とともに味舌と通称されていた。なお先の文禄3年の検地帳によれば,高請百姓252,当村居住者153でほかは入作であり,また出作も多く複雑な土地所有関係をなした。神社は天満宮。寺院は浄土真宗大派明善寺・浄土真宗本派明教寺。明治4年大阪府に所属。同9年の人口749。同22年味舌村の大字となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7386324