辰巳町(近世)
江戸期~明治10年頃の町名。江戸期は尼崎城下の1町。明治初年尼崎を冠称。元和3年戸田氏の入封とそれに続く新城建設に伴い,尼崎町と呼ばれた風呂辻町・市庭町・別所町・当町の4町と大物町の旧町場5町を中心に城下の建設が進められた。当町には辰巳御組屋敷と呼ばれる足軽屋敷が建設されている。高は,戸田氏の時代105石余うち地子米52石余。式目帳によれば明和6年の惣町間口385間余,城下家数書上帳によれば家数103(尼崎市史5)。鎮守は,八幡宮御社。明治2年の家数151。同10年頃尼崎町の一部となる。
| KADOKAWA 「角川日本地名大辞典(旧地名編)」 JLogosID : 7393010 |