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坂本(近代)


 明治22年~現在の大字名。はじめ鼎村,大正6年三徳村,昭和28年からは三朝【みささ】町の大字。明治24年の戸数102・人口475,水車1(徴発物件一覧)。明治22年鼎村からの分離・単独村設立運動が起こり,当地から県知事への「自治区域御変更願」が提出された。その中で単独村設立要望の第3の理由として,「我が坂本村は人戸106戸,耕地は僅かに40町歩以内なり。是の耕地にして生活を与うる事能はざるは一目瞭然なり。然るに本日まで無難の生活を送り来れるは,独り山林の原野に富める為なり」と,山林の原野を失った場合の生活の困難さをあげている(三朝町誌)。明治30年頃には鳥越彦市が坂本抄紙会社を設立し,大正10年頃閉鎖するまで紙の生産にあたり,「東伯郡誌」には和紙が鼎村の特産としてあげられている。世帯数・人口は昭和30年91・508,同40年83・381,昭和50年80・317。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
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