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安長(近代)


 明治22年~現在の大字名。はじめ千代水村,昭和28年からは鳥取市の大字。明治24年の戸数87・人口464(徴発物件一覧)。千代川に近くたびたび水害を受けたが,鳥取市への要路に当たり,架橋には永年苦心した。明治31年公共の木橋を架設したが,大正元年の洪水で流出。昭和7年千代川改修事業による付帯工事として総延長360m・幅8mの永久橋が完成した。そのため同9年の洪水の際には人馬の交通は禁止されたが流出を免れた。しかし,家屋の被害は大きく,崩壊1戸・床下浸水8戸の被害を受けた。昭和8年の世帯数75。同34~38年土地改良工事が行われ,農機具の機械化が盛んとなり,役牛は不要となった。同40年代に入り国道が整備され陸上交通の条件が良くなるにつれ,市内の流通機構その他の移転新設が相次ぎ,近郊農業地域としての蔬菜園芸用地は年々減少し,市街化区域として商工業関係用地への転用が著しい。同42年7万5,000m[sup]2[/sup]の商業卸センターが設立。同44年一部が商栄町となる。地内の市公設地方卸売市場は3万6,000m[sup]2[/sup],同48年完成して営業を開始している。国鉄鳥取貨物基地の湖山地区への移転に伴い,石油基地・県経済連など関連する機関,施設も隣接し,同51年一部が五反田町となる。国道9号鳥取バイパスより南へ延びる南バイパスは同56年安長~徳尾間が開通した。世帯数・人口は,昭和30年90・558,同40年88・480,同50年190・715。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7410157