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味野村(近代)


 明治22~39年の児島郡の自治体名。役場を字橋本に設置。明治22年の戸数357・人口1,711。同24年の戸数425,人口は男1,027・女873,学校1・船49。同27年味野観測所が設置され,同29年流下式採鹹法の試験が野崎浜で農商務省の技師により実施された。同31年頃から従来の石釜を鉄釜に改造。同38年塩専売法公布。同年塩務局が村役場内に設置された。明治29年味野紡績所(現敷島紡績味野工場)が操業,払込資本金18万円,同30年の職工男72・女378。同29年児島銀行が払込資本金11万5,000円で営業開始。郡の行政・金融の中心にもなった。同30年裁縫専攻の四年制松影学舎創立。同35年竜王小学校は味野尋常小学校と改称。当村が明治以来長年他村と合併しなかった理由に町村費7割以上を実質的に野崎家が負担するという特殊事情があった。同39年町制施行。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7414471