大原村(近世)

江戸期~明治22年の村名。美作国英田【あいだ】郡のうち。宇喜多氏,小早川氏の支配を経て,慶長8年津山藩領,元禄10年幕府領,享保15年大坂城代土岐氏領(のち上野沼田藩領)。村高は,「美作鬢鏡」161石余,「天保郷帳」「美作鏡」「旧高旧領」ともに162石余。「東作誌」によれば,村高163石余うち本田の田87石余・畑46石余,新田の田10石余・畑17石余,毛付高117石余,家数44・人数178,溜池4。慶応2年改正一揆勢の屯集地となった。元禄年間頃には禅応寺・観福寺の2か寺があったという(袋山の記)。沼田県,北条県を経て,明治9年岡山県に所属。同22年豊田村の大字となる。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典(旧地名編)」 JLogosID : 7415207 |