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竹森(近代)


 明治22年~現在の大字名。はじめ田森村,昭和30年からは東城町の大字。鉄山業は同22年頃から衰退に向かい,同24年鉄価の下落で打撃を受けた。同年の戸数79・人口379。また,同年竹森小学校教場は菅・受原を学区から分離し竹森尋常小学校となる。同44年竹森小学校に竹森実業補習学校を併置。大正6年製鉄会社が設立され,鈩の鉄滓を処理する新技術により最盛期には木炭による銑鉄の全国の60~70%を生産したが,昭和33年に火災をおこし,同38年工場閉鎖,同40年倒産した。昭和30年国鉄芸備線内名駅(無人)開設。同34年竹森小学校を廃し,菅小学校と合併し菅竹小学校と改称。同37年田森農協竹森発電所完成。当地区に伝わる荒神神楽は同40年県無形文化財に指定され,同46年国選択民俗芸能に指定される。昭和45年集中豪雨のため内名駅付近の線路敷流失・家屋流失など死者を出す大被害を受ける。同年金属工業会社の工場が設立され,貸金庫ケース・自動販売機などのケース類を生産。同54年比婆荒神神楽は国重要無形民俗文化財に指定され,記録作成のための現地公開公演が真安宅(大当屋)・平石宅(小当屋)で行われた。世帯数・人口は,昭和30年142・755,同35年131・615,同40年72・350,同45年78・306,同50年73・300,同55年72・272。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7422586