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渋前(近代)


 明治22年~現在の大字名。はじめ渋前村,明治37年坂上村,昭和31年からは美和町の大字。明治24年の戸数239・人口1,045(男536・女509),厩168,寺院2,水車場1(徴発物件一覧)。同年,横田に渋前郵便局(集配局)設置,大正5年に電信設備が併置され,翌年から電信業務が開始された(美和町史)。明治期,弥栄線の改修が行われることになったが,当地からはずれた路線計画であったため,大正5年に改修路線を変更するよう申請書が提出された。しかし,弥栄線に結ぶ支線を新設することで決着し,大正9年に工事が実施された(同前)。明治23年の「渋前村誌」によると,渋前地区は水利は不十分で旱損が出やすかった。昭和5年平原地区改田事業により溜池が作られ,同17年には小田地区に溜池が作られた(同前)。同22年,引揚者対策として向原に3戸,東谷に2戸,平原に6戸の開拓団が入植(同前)。同38年美和町初の渋前簡易水道が作られ,以後各地域に拡張された。昭和17年の戸数256,うち横田31・市21・迫47・小田28・向原27・名坪36・東谷41・平原25(坂上村報)。同60年の世帯数410・人口1,275,うち横田46・135,市51・155,迫86・274,小田43・135,向原29・109,名坪50・140,東谷23・75,鷹ノ巣60・160,平原の一部12・54,鷹ノ巣団地の一部10・38。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7425505