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中山村(近世)


 江戸期~明治初期の村名。長門国豊浦郡のうち。長府藩領。豊浦郡豊田筋に属す。村高は,元文4年787石余うち田544石余・畑242石余(地下上申)。郷帳類に村名は見えない。元文4年の家数80・人数397(男194・女203),牛49・馬16,寺堂2・神祠2(同前)。延享4年,西念寺・浄国寺・泉福寺から各寺院の由緒書が提出されている(寺社由来)。安政年間の「村浦明細書」には,中山村一村として庄屋井上与右衛門の名で書き上げられているが,内容は東中山村・西中山村に区分して記されている。東中山村分は,田7町6反余(高320石余),徳米84石余,畑5町9反余(高68石余),農民家数26・人数111(男55・女56),神社は権現社・竜王社2,寺院は真宗浄国寺・阿弥陀堂,水溜3,用木山1か所,杉代1か所。また,西中山村分は,田6町5反余(高228石余),徳米67石余,畑12町3反余(高145石余),農民家数32・人数139(男68・女71),神社は河内社・稲荷社のほか庚申塚1,寺院は真宗西念寺のほか地蔵2・薬師堂,水溜3,牛馬32,用木山1か所,杉代1か所。「旧高旧領」では東中山村・西中山村に分けて記され,明治初期に当村は正式に分村したと思われる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7426075