野口郷(古代)
平安期に見える郷名「和名抄」周防【すおう】国玖珂【くが】郡十郷の1つ諸本とも訓を欠くが,慶安元年版刊本は「ノクチ」と仮名を付す「延喜式」に見える野口駅家に接し,現在の玖珂町字野口がその遺称と推定されている郷域については,玖珂町字野口を中心に岩国市の師木野・南河内をあげる説が有力これに対し「地名辞書」は今の高森駅のあたりかといい,「地理志料」は長野・高森・差川・須通・樋余地・三瀬川・獺越・用田・中山などをあげるが,野口駅の位置を誤った結果からと考えられる
 | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典(旧地名編)」 JLogosID : 7426189 |