100辞書・辞典一括検索

JLogos

30

福江(近代)


 明治22年~現在の大字名。はじめ豊西中村,明治43年安岡村,大正14年安岡町,昭和12年からは下関市の大字。明治24年の戸数195・人口1,012(男505・女507),厩2,寺院1,学校1,船45(徴発物件一覧)。同44年に福江を中心として千草ユリが栽培され始め,昭和9年には当地に組合が設けられ,大阪の高貴園と特約を結んで,種球の取引きを行った。千草ユリはアメリカに輸出されて人気を呼んだが,第2次大戦のため生産中止の制約を受けて衰退した。また,蔬菜栽培は安岡とともに大正期に盛んになり,横野・福江の野菜として有名になった。大正3年長州鉄道(現JR山陰本線)が東下関駅から小串まで開通し,福江駅が設置された。同7年には福江(河内)溜池工事が始められ,同12年竣工した。世帯数・人口は,昭和5年225・1,175,同10年220・1,163(男546・女617),同25年246・1,253(男581・女672),同35年267・1,334(男656・女678),同45年290・1,228,同50年491・1,895(男919・女976),同60年461・1,677(男778・女899)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7426393