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音谷(近代)


 明治22年~現在の大字名。はじめ宮浜村,昭和31年上那賀村,同32年からは上那賀町の大字。明治24年の戸数28・人口116(男61・女55),船2(徴発物件一覧表)。古くから現在の鷲敷【わじき】町仁宇から相生【あいおい】町西納を経た,かれ谷越と呼ばれる山越えか,那賀川を船によって産物を搬出した。明治31年地内に開通した道路は,大正12年県道に編入,その後国道となり,昭和38年から大改修が行われ現在の国道195号となった。昭和27年那賀川総合開発に着手,長安口ダムから日野谷発電所までの導水管が地内正木谷を横切るため工事用として正木谷線が完成した。田の久保農道は昭和46年着工,同52年完成。字滝倉に建設された桜谷発電所は,徳島水力電気株式会社が工事費300万円を投入し,明治42年起工,同43年竣工。水力発電としては県内での草わけであり,その電力のほとんどが全県下に供給された。参観者が訪れ,徳島県の桜谷として名を成した。取付灯数は4万4,322灯,第1発電所700kw・第2発電所1,200kw。同ダムは長安口ダムや日野谷発電所の築造により,昭和30年廃止となる。世帯数・人口は昭和55年30・112,同60年26・115。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
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