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木徳村(近世)


 江戸期~明治23年の村名。那珂郡のうち。木徳郷に属す。はじめ生駒氏領,寛永19年からは高松藩領。村高は,「寛永17年生駒氏惣高覚帳」1,923石余,「貞享元年高辻帳」539石余,「天保郷帳」726石余,「旧高旧領」687石余。「讃岐国名勝図会」によれば,幕末段階新良大明神の祭神は神少彦名尊,本社に幣殿・拝殿・随身門・鳥居と末社11座が存した。また本正寺は一向宗正覚寺末,本尊は阿弥陀如来。同寺は天正年間,横田某が出家をして了信と改め与北村に一宇を建立したが,この時准如上人より本尊を賜ったと伝え,享保14年本山より寺号を受け,寛保年間当村に移ったという。明治4年高松県,同年香川県,同6年名東【みようとう】県,同8年再び香川県,同9年愛媛県,同21年三たび香川県に所属。明治8年の戸数152・人口776,反別78町3反余(梶山家文書)。明治6年枇杷小学校が開設される(竜川村懐古録)。「新撰讃岐国風土記」によれば,郷の中央に位置し,反別は田85町余・畑1反余・山林原野2町余・宅地7町余,戸数167・人口848(男435・女413),泉は鴨井・柳泉,池は中池・宮池,神社は新羅神社・若宮社・荒神社2・鎮守社・久津神社,仏寺は本正寺・薬師堂。同23年竜川村の大字となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7429451