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町村(近世)


 江戸期~明治22年の村名。浮穴【うけな】郡のうち。はじめ大洲【おおず】藩領,元和9年からは新谷【にいや】藩領。村高は「慶安郷村数帳」では124石余,うち田80石余・畑43石余,「元禄村浦記」「天保郷帳」ともに124石余,「旧高旧領」101石余。庄屋は上川村から入った勇右衛門の子孫が世襲。明治6年愛媛県に所属。「浮穴郡地誌」によれば,村の広さは東西10町・南北15町,戸数56,うち農業48・酒造1・牛馬商4・医2,人口183,田5町余・畑3町余,神社は八阪神社・八幡宮,牛1・馬8,物産は米・麦のほか大豆・小豆・蜀黍・豌豆・蚕豆・大根・蕪菁・雑蔬・牛房・胡蘿蔔・芋・甘薯・瓜・茄子・果実・酒・楮・櫨・蝋など。明治11年上浮穴郡に属し,同22年小田町村の大字となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7433510