荒木郷(古代)
平安期に見える郷名。「和名抄」筑後国三潴【みずま】郡八郷の1つ。久留米市荒木町荒木・荒木町下荒木一帯に比定される。語源について「地名辞書」は「新城(アラキ),即塋域と相通ず」とし「古墳の遺存するもの多き」ことから墓地説をとり,「太宰管内志」は「大荒木臣などの住めりし処」あるいは「高良社の相殿に祭るといふ荒木田襲津彦」によるかとしている。「太宰管内志」説は地名と人名の発生が逆の関係になると考えられるが,「地名辞書」説についてはなお未詳とすべきであろう。
 | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典(旧地名編)」 JLogosID : 7438063 |