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本山村(近代)


 明治22年~昭和29年の南松浦郡の自治体名。大字は編成せず。堤郷・吉田郷・高田郷・野々切郷の行政区がある。村役場は堤郷に置かれた。明治24年の幅員は東西2里・南北30町,戸数517・人口2,578(男1,307・女1,271),寺院2,学校1,小船10(徴発物件一覧表)。大正4年の「長崎県大観」によれば,戸数492・人口3,113,反別は畑8,437町余・田222町9反余・山林1,871町9反余,学校は本山尋常高等小学校があり,児童数は376(男216・女160),官公署には村役場,神社は諏訪神社,寺院には明星院・慈光院があった。また特産物として裸麦250石・小麦80石・大麦400石・玄米3,069石・甘薯23万7,000貫が記される。世帯数・人口は大正9年574・2,524,昭和10年602・2,654,同25年796・4,030。昭和29年福江市の一部となり,村制時の各行政区は同市の町名となり廃止。現在も当地は通称本山地区と呼ばれる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7449540