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浦尻(近代)


 明治22年~昭和32年の大字名。はじめ南浦村,昭和30年からは延岡市の大字。明治24年の幅員は東西12町・南北1里2町,戸数75・人口432(男211・女221),厩50,学校1,大船3・小船30(徴発物件一覧表)。古来,浦尻湾内に真珠貝が生息し食用とされていたが,明治40年延岡市の事業家後藤常吉が真珠養殖を創始,のち昭和8年大久保忠礼の経営となり,本格的な養殖が始まった。第2次大戦前には最高年産40kgを記録,同26年大久保の個人経営から浦城漁協の自営となり,県唯一の真珠養殖場として注目を集めた(延岡市史上・下)。同32年浦城町・安井町となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7459774