田代(近代)

明治22年~現在の西郷村の大字名。明治24年の幅員は東西2里・南北2里20町余,戸数467・人口2,492,厩420,寺院1,学校1,水車場1,小船56(徴発物件一覧表)。同35年細島町細島~田代間,北郷村宇納間~田代間の県道,昭和7年住友林業寄付による百万円道路(現国道327号)が開通した。交通の便が良くなり,和牛・木材・椎茸・茶・栗などの生産や養蚕が画期的に発達し,役場付近は商店街となった。しかし昭和32年を頂点とし,人口流出によりやや停滞したので,観光誘致のために田代神社の御田祭,観音滝,大雄寺などを紹介している。昭和4年耳川水系で最初である8,000kwの西郷発電所が,同31年には大内原発電所が建設され,活気をみせている。昭和23年西中学校が開設され,生徒数男193・女185。同50年4月1日坂本小学校は田代小学校に統合した。同55年世帯数759・人口2,445。同年の田代小学校児童数男141・女133,西郷中学校生徒数男81・女93。当地には小学校・中学校,役場,郵便局,西郷病院,歯科病院,県農業改良普及所や日向警察署・宮崎法務局・日向農協などの各出張所・支店がある。施設として総合グラウンド,近代的なニューホープセンター,老人ホーム,森林組合などがあり,またバンビー・毛糸・入郷生コン・西郷プラントなどの企業も置かれている。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典(旧地名編)」 JLogosID : 7460424 |





