バイエル符号
【ばいえるふごう】

星のバイエル符号
同じ星でもいろいろな呼び方がありますが,肉眼で見えるような明るい星については,バイエル符号(ふごう)がよく使われます。これは,ドイツの天文学者バイエル(バイヤー)によって考えられたものです。
各星座の中で,もっとも明るい星から順にα(アルファ),β(ベータ),γ(ガンマ)…とギリシャ文字(小文字)でふりつけられます。これで足りない場合は,ローマ字のアルファベットを使います。
ただし,実際には例外もあり,必ずしも明るい順番ではありません。たとえば,オリオン座のベテルギウスとリゲルは,実際はリゲルのほうが明るく見えますが,そのリゲルはβ星で,リゲルより暗く見えるベテルギウスがα星です。また,α星のない星座もあります。

![]() | 東京書籍 「宇宙の科学アストロジア」 JLogosID : 7505059 |