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狐越
【きつねごえ】


西置賜(にしおきたま)郡白鷹(しらたか)町大字中山と東村山郡山辺(やまのべ)町大字畑谷の境に位置する。狐越街道の峠。標高705m。白鷹丘陵上を通るため,急坂が少なく,山形盆地と長井盆地の物資輸送に利用された。江戸後期からは山形盆地の桑が,大量にこの峠を越えて長井盆地へ運ばれた。慶長5年の出羽合戦に際し,上杉景勝の重臣直江兼続が大軍を率いて通った畑谷越は,狐越の3km北方にあたる。現在は畑谷を通る主要地方道山形白鷹線が整備され,狐越を通行するものは少ない。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7601109