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明新橋
【みょうしんばし】


阿武隈(あぶくま)川に架かる橋。西白河郡矢吹町と石川郡石川町を結ぶ長さ70.8m・幅4.6mのコンクリート橋。矢吹町で阿武隈川に架かる橋ではいちばん古い。明治期からの木橋が洪水のたびに流され,水面から橋までの高さ約10mある現在の橋は昭和5年に完成した。旧西白河郡三神村明新にあったのでこの名がついたが,明岡新田村との合併以前は明岡(みようおか)村といった。明岡以南は河床に岩石が乱立し,また川が2つに分かれるので,筏(いかだ)流しを除いて阿武隈川の可航水路限界点となった。茨城県平潟港を経て鮫川筋を上り,石川から明岡に出た塩・塩引などの貨物と,白河を経て陸路北上した綿・砂糖などが川舟に積み運ばれた。水量少なく急傾斜な流れの水運は下流より早く衰えた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7601343