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中央自動車道笹子トンネル
【ちゅうおうじどうしゃどうささごとんねる】


大月市と東山梨郡大和村の境界にある笹子峠(1,096m)に設けられたトンネル。中央自動車道が通過。上り線(東京方面)4,784m,下り線(西宮方面)4,772mで,自動車用トンネルとしては日本で3番目に長い。トンネル構造は2車線1方向(4車線)で,安全走行のため換気設備・受配電設備・防災設備・交通管制設備(コンピューターコントロールシステム)が完備していて,最先端の技術と最新の設備を誇る。設計交通量は毎時1,820台・設計速度毎時80km(制限速度毎時70km)。トンネル内の換気は,東西両入口から横流換気式で,風量は上り線で毎秒965m(^3)・下り線毎秒716m(^3)を送気ダクトで追越車線側面下部のフリュー送風気口(4.8m間隔)から均等吹出し,排気は走行車線側天井部の排気口(9.8m間隔)から排気ダクト内に吸収させ,東西の換気所から排出。トンネル内の許容透過率100m当たり50%・許容CO濃度150ppm(ディーゼル車通行率17%)を基準とする。換気所は上り線には送風機・排風機とも6台(うち2台は将来設置),下り線は送風機・排風機とも4台を置き,サイリスタモーターを駆動している。電力系統では,停電に対する適応性も配慮され,東西両側にそれぞれ66kV2回線受電独立自家用変電設備をもつ。東側(笹子側)は走行車線側,西側(大和側)は追い越し車線側に設置。換気装置は両電源分担供給。送電事故や落雷などで受電不能の場合は,東側換気所に設置された非常用発電設備(875kVA)により,非常照明など重要設備には,非常発電設備が駆動するまでCVCFを使用した無停電電源設備も設計されている。安全設備としてITVカメラ(上り37台・下り34台),坑内電光標識(上り4か所・下り5か所),非常電話(53か所,約200m毎),非常駐車帯(上り4か所・下り5か所),連絡路(8か所),火災感知器(上り781・下り768),水噴霧ヘッド(上り92・下り92),消火栓(上り100台・下り99台),給水線(上り7台・下り8台),スピーカー(上り242・下り240),送気口(4.8mピッチ・追越側下部),排気口(9.8mピッチ,走行車線天井板),手動通報器(消火栓組込上り100・下り99,単独上り25・下り28)のほかCO計・非常電話ボックス・ナトリウム照明灯・水槽などがある。これらは大月管理事務所内コントロールセンターで集中監視・制御され,監視グラフィックパネルに表示される。当トンネルの工事開始は施行命令が昭和44年4月1日に出され,供用は同52年12月20日。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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