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米子大山線
【よなごだいせんせん】


米子市から西伯(さいはく)郡大山町大山寺に至る主要地方道。延長1万4,553m。米子市二本木の国道9号との交差点を起点として,同市尾高よりかつての大山有料道路に入り,分かれ地蔵で一般県道大山口停車場大山線と合流し大山町大山字大山まで。旧道は尾高から大山道で,岡成・赤松と現在の道と離合しながら進んでいた。その名残の松並木や石仏も多く残り,大山町指定の文化財である。大山有料道路は,昭和38年12月道路公団が5億5,000万円で完成させ,当初県内唯一の有料道路として冬期の通行も確保され,利用が多かった。その後大山への他のルートが整備されたことと,旧道との関係でゲートを通らなくても通行できたこともあって収入は激減した。18年間の累積赤字15億3,000万円に達し,ついに道路公団は管理を県に移し,同56年10月1日より無料化された。しかし,大山隠岐国立公園の主峰大山を探勝するメーンルートとしての価値は変わらず,無料化により再び利用者が増して来つつある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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