清水月山県立自然公園
【きよみずがっさんけんりつしぜんこうえん】

安来(やすぎ)市清水(きよみず)町の清水(せいすい)寺・古川(ふるかわ)町の鷺ノ湯温泉，広瀬町富田(とだ)の月山(がつさん)を領域とする県立自然公園。昭和39年４月１日指定。面積360ha。伝説によれば清水寺は６世紀の開基といわれ，重文の根本堂をはじめ，三重塔・阿弥陀堂などの建築物，根本堂本尊十一面観音立像（重文）など文化財が多く，昔から観音霊場として道俗のあつい信仰を集めている。中世から開けていた鷺ノ湯温泉は青田に五位鷺の遊ぶ国民保養温泉であり，月山は富田城とともに中世尼子氏が本拠とした所で，近くに富田河床遺跡・富田城址がある。領域を貫流する飯梨(いいなし)川・伯太(はくた)川の清流とともに四季を通じて観光客を集めている公園である。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7605714