若狭堤
【わかさどて】
能義(のぎ)郡伯太(はくた)町大字母里(もり)から,安来(やすぎ)市大塚町・清瀬町に至る伯太川の堤防。約1km。寛永11年京極若狭守忠高が雲隠24万石の太守として松江に移封された頃,洪水の災害が続き,特に寛永12年には洪水がひどかったため,忠高は治水に力を尽し,斐伊(ひい)川や伯太川などの改修を行った(大数録)。第2次大戦中まで老松の並木が残存。またこの土手は古くは印賀道の幹線でもあり,現在は堤上を主要地方道安来(やすぎ)~伯太~日南線が通る。
 | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7605837 |