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釣士田港
【りょうしだこう】


安芸郡音戸町・倉橋町にまたがり,倉橋島の西岸にある港。県管理の地方港湾(乙種)。倉橋町釣士田を中心に北は音戸町早瀬・藤之脇,南は倉橋町宇和木から重生にかけての海域。能美島との間の早瀬瀬戸の南に位置し,大きな湾入部をもっている。ここは内海交通の要衝であり,小型貨物運搬船の基地となっている。帆船時代から北九州の石炭を運び,倉橋島の石材を運び,現在は機帆船から鋼船へ移り,鋼材を中心に運搬している。乗組員は家族だけの一杯船主が多い。港には船主組合があり,約100隻の船が登録されている。昭和58年の入港船舶は3万1,024隻,407万2,452総t,うち漁船4,146隻,7万656総tで,自動車航送はない。乗降人員は2,417人,海上出入貨物は5万2,322t。盆や節季には小型鋼船が一斉に帰港し,港は壮観を示す。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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