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日峰大神子広域公園
【ひのみねおおみここういきこうえん】


徳島市大原町と小松島市中田町にまたがる広域公園。都市計画決定は昭和50年1月14日。計画面積105.0ha,供用面積20.9ha。徳島市の南東部,海と接する一帯の大神子公園(大原町)と公園の南方,標高192mの日峰山(中田町)を結んだ地域が都市計画法に基づき公園に指定されている。日峰山は阿南市の津峰山と徳島市の中津峰山とともに阿波三峰に数えられ,頂上からは小松島港を眼下に,また,遠く紀伊水道・淡路島などを望む。周辺には平野が広がり,徳島市や県南地域に展望が開けている。大神子は勝浦川などの土砂の堆積の影響を受けなかった岩石海岸の間に開けた礫浜海岸である。公園の地は,すでに藩政時代から徳島藩の遊園地として利用され,殺生禁断の高札を掲げて保護されていたという。特に海岸の石は,おとめ石と呼ばれ,絹雲母片岩が風化水食作用によって細長い円筒形となったもので,石垣に使用されたが,一般庶民の採取は禁止されていた。そのほか川口番所や茶屋も作られていたという。現在公園域は車道が通じ遊歩道・キャンプ設備などの公園整備が進められている。また,小松島市側には2.6haの野球場とテニスコート5面などのスポーツ施設がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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