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公淵森林公園
【きんぶちしんりんこうえん】


高松市南東部,東植田町・西植田町と木田郡三木町にまたがり,公淵池一帯に展開する県立森林公園。面積124ha。県林務課所管。昭和44年県の農業試験場樹苗育成公淵農場として発足,県の緑化運動の一環として緑化木苗畑を育成,安価で配布して緑化を促進しようとしたものである。その後昭和50年4月公淵森林公園と改名,当初の目的を拡大して県民憩いの広場として広く公開することとなった。西植田町の約31haは飛地で補助的なものであるが,東植田地区には,昭和50年芝生広場,同52年フィールドアスレチック,同53年林業学習展示館並びに220種の樹林を植えた青少年の森,同54年林業事務所,同55年いこいの家(レストハウス)などが次々に完成,公園として施設も充実してきた。今も19.7haの土地で,樹木の苗木生産も続けられ,サツキ・マサキ・クス・ツバキ・サルスベリなど60余種,60万本の苗木が生産配布されている。フィールドアスレチックには丸太道・ネット張・ロープ登りなどの各種施設が完備され,そのルートは豊かな自然観察道を兼ねている。炊飯施設のある15のキャンプサイトもあり,園内にある標高190mの二子山に登れば屋島や高松市が一望でき,この山を中心にオリエンテーリングのパーマネントコースもある。芝生広場には世界児童年(昭和59年)を記念してつくられた4.2mの子供の塔もある。駐車場も完備しているので年々入園者も増え,昭和52年9,400人だったものが,同57年には約19万人に達している。中心にある公淵池は阿讃山脈(讃岐山脈)前山丘陵地の崖端浸食谷をせき止めた溜池で,付近の神内池・城池・松尾池とともに四箇池と総称され,高松平野東部の重要な農業用水源であったが,近年は高松市民の上水道源としても重要となっている。池にはカモ・シラサギ・アオサギなどが舞い,森林にはホオジロ・ウグイス・ヤマガラ・ツグミ等が集まり,当公園は野鳥の宝庫でもある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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