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首切峠
【くびきりとうげ】


仲多度郡琴南(ことなみ)町造田と綾歌郡綾上町西分を結ぶ峠。城山(428m)の北の鞍部にあり,標高約260mで,峠道は主要地方道府中琴南線が通り,簡易舗装がなされ,往来の便もよく自動車の通行も見られる。琴南町内から綾上町を経由して高松方面への近道として利用する人は多い。琴南町役場の南側からおよそ東へ1kmほどで峠に至るが,峠の琴南町側に弘化2年建立と刻まれた首切地蔵がある。峠の東側には造田備中守宗俊の遺体を葬ったという塚もある。天正7年11月26日,鵜足(うた)郡造田にその勢力を張っていた造田氏が土佐の長宗我部元親に攻められ城主造田備中守宗俊は戦いに敗れ,城中で自刃した。この時の激戦で,ほとんどの家来は討死したが,生き残った者も疲労が激しく,その様子が非常にあわれであったため,首を切ったという。この霊を慰めるためのちの人が,地蔵をたて,それを首切地蔵と呼んだ。峠の名もこれによると思われる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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