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常盤公園
【ときわこうえん】


坂出(さかいで)市の北西,綾歌郡宇多津町との境にある聖通寺山の山頂一帯にある市立公園。面積27.5ha。昭和16年,皇紀2600年記念として開発された二六公園が,市政10周年を記念して整備され,同27年,市民の投票などにより常盤公園と改称された。山頂には聖通寺積石塚や聖通寺山城の礎石,空堀の一部が残され,東腹の塩釜神社には坂出塩田を開発した久米栄左衛門の像,南展望台近くには重さ約10tあまりと推定される巨石が片手で容易に動かせるゆるぎ岩(県天然記念物)がある。山頂からは多島美を誇る瀬戸内海の展望が開け,北方眼下には,同39年以来備讃瀬戸航路整備事業の浚渫土砂で埋め立てた611万m(^2)の番の州埋立地に臨海工業地帯が広がる。夢の架け橋といわれる瀬戸大橋(児島坂出ルート)は番の州が四国の基点となり,新しい観光地として脚光を浴びることとなろう。山頂の北端には鉄筋コンクリート3階建ての観光センターがある。公園への登り口は宇多津町と坂出市側との両方からドライブウエーが完備し,観光バスも通じる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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