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篠山県立自然公園
【ささやまけんりつしぜんこうえん】


北宇和郡津島町と南宇和郡一本松町の境界にそびえる篠山(標高1,065m)を中心とした県立自然公園。昭和39年3月21日の指定当時の面積は1,005ha,同47年11月10日に篠山山頂部が足摺(あしずり)宇和海国立公園に編入されたので,現在の面積は821ha。公園は篠山山系と岩松川流域の横吹(よこぶき)渓谷より構成されている。篠山は四国西南部の最高峰で,眼下の宇和海のリアス式海岸の眺望にすぐれる。山頂部にはハリモミの純林,ミヤコザサ・アケボノツツジの大群落等があり,植物景観に富む。また古来,山岳崇拝の対象であり,頂上には篠山権現社がまつられている。横吹渓谷は岩松川が松田川との間の分水嶺を,頭部浸食の結果横谷(おうこく)にうがった峡谷であり,海岸から10kmの距離にありながら深山幽谷の景観を呈する。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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