味見峠
【あじみとうげ】

田川郡香春(かわら)町採銅所と京都(みやこ)郡勝山町浦河内を結ぶ峠。標高247m。約６kmの峠道は幾重にも屈曲する。田川・京都両地方をつなぐ古くからの主要路で，英彦山山伏の峰入ルートの一部にあたり，採銅所と勝山町の間で行われた嫁入りもこの峠を通った。また，養老４年の宇佐神宮放生会に際し，採銅所長光で鋳造した神鏡がこの峠を通って送られたという。昭和56年３月，峠の下100mに味見トンネル（全長646m）が完成，同58年12月には主要地方道苅田採銅所線がトンネルを通って開通，車での通行が可能になった。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7607095