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大根地山
【おおねちやま】


筑紫野市山家(やまえ)と嘉穂郡筑穂町内野の境界にある山。根智山・根地ともいう。標高652m。鐘状の山で,中生代白亜紀の花崗閃緑岩からなる。スギ・ヒノキの造林が大部分を占めるが,東側の大根地神社参道沿いと山頂下の神社付近にはスダジイやアカガシの原生林が小規模に分布。頂上は笹混じりの草原で,南に筑後平野,北東に筑豊盆地が一望できる。山頂には昭和18年,陸軍の無線中継所がつくられ,戦後,施設は駐留軍に引き継がれたが同34年に廃止。大根地神社は白狐大明神と天神7代・地神5代を祀り,福徳開運・商売繁昌・五穀豊穣の守護神とされ,福岡藩主の信仰もあつかった。現在では九州各地・山口県からの参詣者が多く,4月7~9日が大祭で,内野の宿場祭もこの期間に行われる。九州自然歩道(夜須高原―冷水峠―大根地山―三郡山)が通る。夜須高原との鞍部の冷水峠には国道200号(旧長崎街道)が通る。山頂までは冷水峠から徒歩約50分。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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