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久保手永
【くぼてなが】


旧国名:豊前

(近世)江戸期の手永名。小倉藩領における広域行政区画である手永の1つで,大庄屋が置かれた。豊前国京都(みやこ)郡のうち。当手永に属する村は,慶応2年には新町・上野・下田・菩提・御手水・図師・上久保・中久保・下久保・飛松・平尾・津積・西谷・大谷・上稗田・下稗田・前田・中川・検地の19か村(京都郡誌)。明治3年には検地村が上検地・下検地に分かれて見え20か村,戸数638・人数2,908(同前)。なお,元和8年の「人畜改帳」では,上野・下田・菩提・御手水・図師・上久保・中久保・下久保・飛松・平尾・堤・西谷・大谷・上稗田・下稗田・中川・検地・池田の18か村が記載され,大庄屋のうちに久保姓の名は見えない。大庄屋は,天保12年には久保作右衛門(県史資料5),文久元年には久保七右衛門で黒田手永も兼帯(同前7)。現在の行橋市・勝山町の各一部にあたる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7607176